東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2009年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2010年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2010年度の目標6.業績目録7.あとがき

1. はじめに

はじめに

いよいよ2010年となり私が教授就任後4年経過し5年目の節目の年となります。この4年間にオペ件数は約1.3倍となり、外来患者数も増加の一途をたどり、臨床活動が活性化してまいりました。一方、後期研修医に対する教育も充実しつつあり朝のカンファ、ウロロジーフォーラム、など成果を挙げつつあります。さらに研究のレベル、内容も充実しつつあり、昨年の研究室の移転後ようやくおちついて研究できるようになって来ました。 さて、5年目となると私にとっては節目の年となります。今年はこれまでの路線から大きく一歩を踏み出しこの4年間に蓄積、確立したノウハウを用いて大きく飛躍するべき時期になってきたと思います。

まず、臨床では4月から中央9階への移転と病棟統合、5床の増床が大きな変化として挙げられます。当然ですが増床に伴い入院患者数は増加しオペ件数も増加します。計画では30%弱の入院患者数増加が見込まれます。また、オペ室の2室増設に伴いオペ件数は20%強の増加が見込まれます。現在週20件前後のオペ件数が24−5件に増加可能ということです。待機患者を減らすためにも出来れば毎週、移植2件(本当は可能なら3件)、腎癌6−8件、ラパロ前立腺3件などかなりの症例増加を期待したいところです。これにより外来での待機時間を短縮できればと考えています。病棟運営における改善は病棟における病棟医の居住環境の改善をかんがえています。これまで病棟になかった病棟医の待機場所の確保、カンファルームの充実などが病棟移転にともない確保されました。病棟カンファも時間の変更・内容の充実化、レントゲンカンファの再開、英語によるプレゼンテーションの充実など様々な工夫と改善が行われる見込みです。

研究では今年は一段の飛躍が期待されます。大学院生は今年は北海道大学、金沢大学よりの大学院国内留学で2名増えます。また、あたらに尾本、田邉で大学院教育、研究支援体制を強化し、理科大学、生命科学センター免疫部門との連携も強化されます。移植病理、移植免疫、免疫寛容、抗がん療法などの基礎研究が行われています。今年は研究に関しては病棟で仕事しているジュニアスタッフの先生も研究に参加できるような体制つくりも考えています。年間30編以上の英文論文出版を目指して体制つくりが急がれます。

教育に関してはさらなる充実に向けて多くの改善を計画しています。朝の短い時間を利用して最大限の教育効果がでるような工夫が必要となります。
朝のカンファは、病棟カンファの時間短縮、英語によるプレゼンテーションを行います。これは留学生がほぼ常時いる状況を考えて行うものですが、今後の国際化に向けての準備でもあります。術後病理検討も近藤先生、清水先生の努力により腫瘍、移植と徐々に充実しつつあります。専門医試験予定者もカンファでコメントを求められ徐々に実力がついてきています。また、腹腔鏡技術認定医については学年の順にトレーニングを入れており今年も3−5名の受験が計画されています。

今年は来年以降の臨床、基礎研究の拡大に向けての人材養成、組織つくりの山場であるととらえています。今年の飛躍なくして今後5年の飛躍はありません。
しっかり気合を入れて頑張りたいと思います。

2010年2月
田邉 一成

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