東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2018年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2019年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2019年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2019年度の目標 >> 常磐病院

常磐病院活動報告2018

2018年度は、蓑田先生に加え越智先生が派遣され後期研修医2名体制で診療を行いました。常磐病院では、常盤会長の好意で後期研修医の先生にはAUAに参加していただいており、2018年もサンフランシスコのAUAに両名参加し最先端の泌尿器科学に関し学ぶことができました。国際学会を早期に経験していただき、今後の臨床や研究に役立つように願っています。

臨床面では、ますますロボット手術の比重がますます高まり、2018年はロボット前立腺全摘95例、ロボット腎部分切除27例、ロボット膀胱全摘10例を行いました。腹腔鏡下手術では、ラパロ腎摘9例、ラパロ時尿管全摘22例、ラパロリンパ節摘出5例施行しています。以前は開腹手術で行っていたこれらの術式のほとんどがロボット手術になり(78.5%)、一部の術式が腹腔鏡手術で行われ(21.5%)、開腹手術は現在行われなくなりました。今後は腹腔鏡下手術およびロボット種々のトレーニングを研修医の2名にどんどん行っていただく予定です。

常磐病院は、泌尿器悪性手術以外にも、尿路結石や前立腺肥大症の手術を数多く行っています。前立腺肥大症に対するHoLEP(前立腺核出術)は年間100例行っており、成績も良好です。また、当院の特徴として、ときわ会グループに800名を超える透析患者がいる関係で、ブラッドアクセス手術(247例)やPTA(958例)が多く、研修医のトレーニングには最適な環境となっています。

研究面では、2017年にRIIM(Research Institute of Innovative Medicine)という名前の遺伝子研究を中心に行う研究室が常磐病院内に新設されました。昨年は公募の研究費を獲得することができましたので、今後の成果が期待されています。前立腺癌や尿路上皮腫瘍の生検検体を用いた遺伝子研究に着手しております。リキッドバイオプシーに利用できる遺伝子マーカーの探索を中心に行っています。

2019年は、さらに臨床症例を増加させるべく体制を整えていきたいと思っています。医局の先生方の多大なご支援をなくしては、常磐病院の診療が成りたちません。大変感謝申し上げます。これからも変わらぬご支援ご指導の程、何卒よろしくお願い申し上げます。


2019年目標

  1. ロボット膀胱全摘の推進
  2. 泌尿器遺伝子研究の推進
  3. 研修医教育の充実

新村浩明


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