東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2007年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2008年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2008年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2008年度の目標 >> 戸田中央総合病院

戸田中央総合病院 活動報告

徳本直彦、野崎(2008.3月〜)、鈴木裕子(2007.4月〜)、吉田一彦(2007.10月〜)、
飯塚淳平(2006.4月〜2008.3月)、角山邦子(2004.10月〜2007.3月)、益本憲太郎(2005.6月〜9月)

戸田中央総合病院は1996年より臨床研修指定病院となっています。総ベット数は421で95〜100%の稼動率です。特徴は地域医療に貢献しており、地域連携にも積極的に病院をあげて取り組んでいます。泌尿器科は、現在常勤4名で活動しており(2008年3月現在)、現在、東京女子医大泌尿器科の重要な関連施設となっています。2007年11月には新病棟(A棟)も新築され、泌尿器科病棟は、その新病棟4階(A1-4病棟)にあります。A1-4病棟は外科との合同病棟となって外科の先生とも緊密に連携を図っています。さらに本年4月からは外来も腎センターとしてオープン致しました。腎センターとなり泌尿器科と腎内科との連携がより緊密に取れるようになりました。現在は腎不全や腎移植の患者さんは共に腎センターの患者さんとして病棟回診も合同で行い、学会活動も一緒に行っています。

泌尿器科外来は、現在腎センター外来として、本館1階からC棟3階(旧南館)に移動しました。ウィークデイは毎日午前午後2コマあり一日平均約120〜160人の診療をこなしています。予約も約3-4ヶ月待ちの状況で、どうしても予約枠に入りきれず待ち時間が長くなったり。外来待合室が患者様であふれかえっている状況です。入院は平均20〜30人程度で前立腺肥大、尿路悪性腫瘍、尿路結石などや、腎移植、腎不全、ブラッドアクセストラブルの患者さんや大学からの移植腎生検や移植術後の患者さん、また戸田中央関連病院施設、地域連携施設からの腫瘍を中心に治療目的に紹介して頂いた患者さんも常時数人抱えています。各種疾患のクリニカルパスも導入しており全科で最も多くの10個のパスを用いています(鼠径ヘルニア根治術、TUR-P, TUR-BT, TUL, ESWL, 移植腎生検、ブラッドアクセス、小児手術、移植後経過観察、腎臓摘除術)。手術は水曜日、金曜日で全身麻酔手術を中心に行っています。

2007年度手術年間総数は大小あわせて687件でした。そのなかで2007年は10例の生体腎移植術を行いました(2004, 2005年はともに13件、2006年は12件)。すでに当院ではのべ73例の生体腎移植術を行うことが出来ました。これも田辺教授、尾本先生を始め女子医大泌尿器科の医局員皆様のおかげと考えています。ここに厚く御礼申し上げます。その腎移植も現時点ですが2009年度夏までの腎移植予約待ちとなっています。また、毎年前立腺癌患者の新規症例は60件を超え、現在250例程度の症例を外来、入院で管理しています。また、内視鏡的腎摘、副腎摘の施行も積極的に行っています。腫瘍患者に対する化学療法、放射線療法も行っており、移植患者のさらなる受け入れも可能にしたいと考えています。

現在、医療崩壊が囁かれていますが、ますます医療自体にも厳しい目が注がれ、診療結果が大きく問われてきています。このような現実に際し我々は、日々医療を誠実に行うことを大切に、愛し合いされる病院、愛し合いされる医療を求めて絶えず努力したいと考えています。
徳本直彦

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戸田中央総合病院 2008年度の目標

臨床面では、外来での専門外来の導入を図りより専門的な外来を目指していきたいと考えています。具体的には専門外体制の導入などを考慮したいと考えています、そのために更に大学との連携を図るべく月1回は前立腺癌カンファレンスおよび腎移植カンファレンスに参加しようと思います。また、大学との連携の中でより臨床研究の充実を図りたいと考えています。そのためより多くの泌尿器科検査が施行できるように腎センター内の体制をより充実させようと考えています。

学会活動は埼玉医学会総会や日本臨床腎移植学会、腎移植血管外科研究会、透析学会、泌尿器科学会総会、東部総会等にも積極的に参加発表していきます。更にはAUA, ATC, EDTA, ESOT, ISBPなどの国際学会にも積極的に参加発表し、論文としていきます。また、腎内科との合同カンファレンスや病理カンファレンスを通して、月1回は腎内科との腎不全疾患、腎移植の検討会も行い腎センター内でより多くの連携をはかっていきます。
徳本直彦

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