東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2014年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2015年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2015年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2015年度の目標 >> 外来部門

外来医長を終えて

2014年度の外来班は、前期医長を務めておりました土岐が後期医局長になったことを受けまして、後期は私、大前が務めさせて頂きました。またもう一人の前期固定班員であった若松が後期病棟班に異動し、交代で前半は橘、後半は小谷が外来班の固定班員となりました。
若松は前期、専門医試験を控えながらも現場では処置に、外来診療に、後期研修医の教育に、挙げればキリがないくらい多彩な仕事をうまくコントロールして外来診療を円滑に回してくれました。そのように非常に多忙な中において専門医試験を合格したことはまさに本人の努力の賜物であったと思います。
それを引き継いだ橘も、前期より人員が一人減ったことで仕事量が増したにも関わらず要領よく仕事をこなしてもらい、大きなトラブルなく新体制で仕事を進めることができました。
一方の小谷は泌尿器科医としての勤務経験がまだ数年で当科へも入局したばかり、外来で行う様々な処置や検査のほとんどに経験が浅いような状態で外来班へ来ました。本人ともども当初大変心配しておりましたが気づけばいつの間にか頼もしく後輩を指導しているではありませんか。これには大変感心し、またたいそううれしく思いました。

このような状況下で、就任時に土岐が2014年度の目標として挙げました、(1)外来業務、処置の安全な遂行、(2)他科との密な連携、(3)前期研修医の教育、というものに関しまして、概ね問題なく行えましたことは一重に医局の全ての先生方や外来スタッフ皆様のご協力によるものと、大変感謝しております。

一つ、反省及び今後の目標として挙げるとしますと、もう少し医師以外の外来スタッフとも意見交換ができるような場を公式に設けたらよかったなと思います。外来での業務は病棟ほどは不安定さを伴なわないことと、何よりスタッフの皆様が有能で仕事に慣れていらっしゃることから公式にそういった場を設けなくとも日常業務を円滑に行うためのコミュニケーションはとれましたし、実際大きなトラブルも起こりませんでした。しかし大きな変化が急激に生じ得る医療現場において定期的にそういった公式な場を設けておくことはやはりチーム医療を行うにおいて不可欠なことであり、次期外来班で早急に検討していただければと思います。

最後に外来医長として至らぬ点も多々あったと思いますが、支えて下さった皆様に重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。

大前憲史

[ ページトップへ戻る ]

4月より外来医長となりました金光です。よろしくお願いいたします。

"あなたじゃなくて◯◯先生にやってほしいのだけど…" "今日は痛かったわ~" 研修医の頃から何度か“処置当番”をやってきた中で幾度となく言われた言葉です。面と向かって言われたこともあれば、看護師さんにこぼしていたことを聞いてしまったこともありました。なんであの先生がやると痛くないのだろう? なんでこの検査をやるのかな? 研修医の頃によく考えたものです。泌尿器科外来で行う検査や処置は多くが痛みを伴います。痛みや負担は最小限に、得られる結果は必要十分、最大限でなければいけません。単なるルーチンワークにならないよう、丁寧な検査や処置を心がけることで "痛くなかったよ" という言葉が聞けるかもしれません。

後期研修医の先生方に対しては、手技はもちろんのこと、それら検査や処置を実際の診療に結びつけられる教育が必要になります。また外来班には各種カンファレンスのサマリー作成といった業務もあります。これは"自分で初診の患者さんを診察し、診療の方針を考え、治療に結びつける" という、後期研修医の先生にとって大学病院では経験できない実際の診療過程、いわば外来医の思考過程?をなぞるというトレーニングになるでしょう。将来実際に外来主治医として患者さんをもったときに必ず役に立つものと考えます。

“やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ”

こういった業務を行う中で、上級医がまずは手本となり、検査や処置の説明をして、フィードバックを行い、教える中で自分も学び続ける。そうやって共に高めあっていけるような体制ができればと思っています。

昨年起こった医療事故、そしてその後の対応に対し、当院に対する世間の目は内にいる私たちが思っているよりも、比べものにならないほど厳しいものがあります。病院に対して何らかの処分も検討されている現状でありながら、そんな中でも私たちを信頼し来院される患者さんも多くいらっしゃいます。その患者さんたちの信頼をこれ以上裏切らないよう、心して日々の業務を行いたいと思います。

外来班のメンバーは金光と平井先生、ローテーションの後期研修医の先生1人の3人です。金光、平井は外来診療も兼務となります。加えて外勤や研究もあり、慢性的に手薄な状況です。安全に、円滑に、抜けなく、かつ教育も…と考えると外来、病棟の先生方にご迷惑おかけすることがあるかもしれません。特に病棟の先生方には手伝いをお願いすることがあるかもしれませんがご理解、ご協力いただければ幸いです。

金光 泉

[ 前のページへ戻る ] [ ページトップへ戻る ]

Copyright (C) The Society of Urological Disease at TWMU All Rights Reserved.