東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2022年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標 >> 腫瘍部門

腫瘍班活動報告

2022年度も新型コロナウイルスは収まらなかった1年となりました。腫瘍班のスタッフの先生をはじめ、コロナウイルスに感染された医局員も多かったのですが、幸いにも感染された先生方は皆様軽症で軽快しております。新型コロナウイルスも2類から5類感染への検討がなされており、今後の対応等どのような医療体制になっていくか不透明ではございますが、医療機関への負担のない通常の診療ができる日がくることを切に願っております。


手術関連

腎腫瘍関連
ロボット支援腎部分切除術 286例(2021年:271例、2020年:288例、2019年:321例、2018年:253例)
腎癌手術総数 351例(2021年325例、2020年:325例、2020年:341例、2019年:378例、2018年:330例)

尿路上皮関連
腎腎尿管全摘 12例:ロボット 9例、腹腔鏡 3例(2021年11例、2020年24例、2019年:27例、2018年:32例)

TUR-BT 110例(2021年110例、2020年111例、2019年95例、2018年90例)

膀胱全摘(全てロボット支援) 10例(2021年12例、2020年11例、2019年11例、2018年13例)

新型コロナウイルス感染者が国内10万人を超える第7派と第8派があった年でもあり、泌尿器科病棟の閉鎖や入院時PCR陽性での急な手術延期、引き続きの検診控え、地方からの受診控えなど様々な影響を受けました。そのような状況にもかかわらず、泌尿器科腫瘍に対する手術件数は例年通りの症例を維持することができました。新型コロナウイルス感染への対応とともに通常診療にご尽力いただいている医局員および同門・関連病院の皆様のおかげであり、この場をかりて深く御礼申し上げます。また、腫瘍班の福田先生や小針先生、蓑田亮先生、溝口先生などの活躍でロボット手術や鏡視下手術を行える先生がどんどん増えてきております。彼らを含めて手術指導できる先生が増えていくことで、さらに若手の手術経験も多くなることを期待しております。引き続き患者様のご期待に応えることができるよう難易度の高い手術を含めて細心の注意で治療を施行してまいります。


論文関連

本年は28本の論文が現時点でacceptされております。去年の目標論文数は達成できませんでしたが、臨床研究では、東京女子医大グループとして関連施設とのデータをまとめた論文が増えております。このような世界レベルの臨床研究が発信できていることは当教室の魅力と考えます。また、近年は若手の先生の学会や論文発表も多くなってきております。若手が活躍している医局は非常に活気にあふれており、女子医大の中でも泌尿器科は特に勢いのある医局となっております。これからの当医局の将来がとても楽しみです。基礎研究では、大学院の池田先生がAIM医学研究所の宮崎徹先生の元で研究されております。研究課題はAIMという急性腎機能障害の回復を手助けする血中タンパクと、腎移植や泌尿器腫瘍との関連についてです。結果はこれからのようではありますが、今後は腎移植時の拒絶反応抑制や、泌尿器腫瘍の早期発見に役立つような研究になることを期待しております。引き続き数多い手術症例を活かせるようなトランスレーショナルな研究を常に意識して診療・研究を継続してまいります。

高木教授を中心に一丸となってこれまで以上に泌尿器科腫瘍に関する臨床および研究に尽力していく所存です。引き続きご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

本年度の論文に関しての詳細は業績ページをご参考ください。

吉田一彦


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