東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2022年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標6.業績目録7.あとがき

4. 東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標 >> RCC研究

2023年度 RCC研究

2023年度よりRCC研究を担当させていただきます福田洋典です。どうぞよろしくおねがいいたします。前任の小林博人先生は、γδ型T細胞を実際に患者に投与するという臨床試験まで進むような研究をされておりました。私たちが準備してきた研究はまだまだ小林先生のように実際にヒトに投与するようなところまでは遥か遠いですが、少しでも臨床に貢献できるようなコンセプトを世の中に提供できるように研究を続けていきたいと思っております。

自分が大学院に入学した2015年頃、移植免疫については平井先生を中心に活発に基礎研究がなされていましたが、がんについての研究は泌尿器科研究室ではなされていませんでした。何とかがんの基礎研究を女子医大泌尿器科で始めたいと思っておりましたが、大学院生の自分には1からアイデアを作るほどの経験も能力もなく途方に暮れておりました。ただ女子医大泌尿器科の特徴を活かした研究をしたいという思いがありました。ご存知のように女子医大泌尿器は国内で有数のハイボリュームセンターです。この特徴を活かした研究を行うためには臨床検体の解析を行うのが最も適していると考えました。この発想の元、当時同じく大学院生で、現足立医療センターの石原弘喜先生と共に腎がんの臨床検体の集積を2018年から開始いたしました。本院のみならず貴重な検体があれば当時の東医療センターにも近藤恒徳先生にご許可いただき、採取させていただきました。病棟の先生方には同意取得・検体保存に、研究室の古澤美由紀さん、大学院生の池田敬至先生、石山亮先生には検体の処理・保存に多くのご協力を頂き、これまでにのべ900症例を超える腎がん臨床検体を集積することができました。大変感謝いたします。

がんの基礎研究を志してここまで来るのに8年も要してしまいましたが、研究はやっと小さな芽が出てきたばかりですので枯らさずに育てて次世代に引き継いでいけるよう頑張りたいと思います。ご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

【2023年度の目標】

  • 腎癌120例の腫瘍免疫微小環境データベースの完成 (腫瘍浸潤免疫細胞、網羅的遺伝子発現解析)
  • 基礎研究データを含む論文1編の投稿
  • 競争的資金(科研費1本)の獲得

福田洋典


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