東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2022年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標 >> 済生会川口総合病院

済生会川口総合病院活動報告

2022年は済生会川口に着任して7年目でした。3月まで坂本鉄男先生、根本侑樹先生、萩原鮎夢と4人で活動、4月から根本先生、萩原先生の交代で加藤慎也先生、稲川徹先生にきていただきました。

2022年は夏と秋に病棟でもコロナが一時蔓延する週が3週間程度続きましたが、スタッフの頑張り、および周辺施設からの紹介をいただきお陰様で手術件数を減らすことなく診療ができました。

2019年は8月にダビンチXを導入後、順調に術式および症例数を増やし2021年までに前立腺全摘、膀胱全摘、腎部分切除、腎盂形成術を施行しておりました。2022年7月より飯塚先生にご指導いただき、回腸導管のICUDを開始し、年内に6例施行、4例目位からICUDの尿管長の適切化、拡大視野で吻合ができる良さを感じはじめました。また10月からは腎盂尿管癌に対する腎尿管全摘を開始し年内で3例施行しました。それまでもラパロで膀胱壁内尿管の引き抜きまで施行していましたが、下部尿路の操作時にカメラポートを尾側に移動し、かつ頭低位を10度程度とり小腸を頭側によけることでリンパ節郭清をいれても4時間程度でできるときもありとても快適に開始できました。ロボット手術の総数も87件から107件と22%の増加、ICUD6例を件数として入れれば113件、3割増加相当と考えています。これまでのご指導いただいた大学の先生方には感謝申し上げます。また院内では外科の胃がん、直腸癌に対するロボット手術が開始され、ロボットの日程が過密になってきております。2023年は週1回木曜日ですが、縦2件を試していきたいと考えております。併せて、院内の呼吸器外科、婦人科にもロボット手術の開始ができるよう促していければと思います。

また、2022年の秋に当院主催の市民公開講座の挨拶に川口市長にお越し頂いたときにPSA検診のことをお話ししたところ気持ちよく賛同いただきました。これまでの川口医療センターの先生方の議会への働き方との併せ技で2023年6月からのPSA検診の開始が急ピッチで進んでおります。川口市は泌尿器科医の少ない地区ですので、市内の泌尿器科の先生方、および医師会の先生方と協力し、各施設に負担のかかりすぎない方法で安全に導入できればと準備をしております。また来年にいい報告ができればと思います。

春からは元気な研修医にまた来てもらえるようです。心していい指導ができればと思っております。本年も宜しくお願い致します。


2022年目標振り返り

  1. ロボット手術の2割増加⇒87件から107件22%増で達成
  2. 論文作成:当院の強みであるBiojet生検、ダブルステンティングの内容でできれば2報⇒大学の皆様の共著はお陰様で6報いれていただきましたが、当院のオリジナルを作成できていません。未達。
  3. 川口市民健診へのPSAの導入の土台作り;議会、患者会へのアプローチ⇒市長に賛同いただき、2023年6月より開始予定、達成!!!
  4. Biojet/Hifuを利用した前立腺癌局所治療の試験的導入⇒東海大学主導の先進医療が準備中です。未達。
  5. 以上、達成2件、未達2件でした。

2023年目標

  1. ロボット手術の縦2件の縦列の開始、および2割増加
  2. 論文作成:当院の強みであるBiojet生検、ダブルステンティングの内容でできれば2報
  3. 川口市民健診へのPSAの安全な導入
  4. Biojet/Hifuを利用した前立腺癌局所治療の試験的導入

橋本恭伸


[ 前のページへ戻る ] [ ページトップへ戻る ]

Copyright (C) The Society of Urological Disease at TWMU All Rights Reserved.