東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2022年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2023年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標6.業績目録7.あとがき

5. 関連および協力施設 活動報告・2023年度の目標 >> 済生会栗橋病院

済生会栗橋病院2022年度活動報告・2023年度の目標

2022年度の済生会栗橋病院は小林、橘、渡邊、瀬川の4名のメンバーで始まりました。5月の人事異動にて、渡邊先生が海老沼(和田)先生と交代され、以降小林、橘、海老沼(和田)、瀬川の4名体制で活動致しました。

まず昨年度の最も大きな変革は、今まで35年地域の中核病院として活動してまいりました栗橋の地を離れ、6月より埼玉県加須市上高柳に304床の新病院建設後移転をしたことです。新病院は東武伊勢崎線加須駅から南方向、加須駅から800mの地に免震構造、地上6階の建物(304床の病院)として新築されました。

新病院では、は我々の長年の夢であった da Vinci Xiシステムも導入でき、6月より12月までに既にロボット支援下手術を34症例に施行いたしました。安全で慎重なロボット手術の導入が行えました。高木教授をはじめご指導いただいた先生方、またメインでオペレータをであった橘先生に感謝申し上げます。ここ1~2年で埼玉県内もダビンチが21施設で導入になっており、利根医療圏内にも3施設で導入されておりますので、今後も頑張って手術症例を増やそうと思っております。

まだ、巷ではCovid-19感染症が猛威を振っており現在、第8波の真っただ中ではありますが、当院は地域の中核病院としてコロナ診療を最初のダイアモンドプリンス号乗客患者治療から一貫して加療にあっております。現在新病院の駐車場に77床のプレハブのコロナ病棟も建設して加須市はもとより埼玉県のCovid-19患者様の受け入れをおこなっております。我々泌尿器科医師も渡邊先生、瀬川先生は治療チームの一員として頑張っていただきました。

臨床部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の木曜日を除き2診体制で行い、1日の外来患者数は30~40人/日/1診(1日外来数は80~90人)で、もともと紹介型診療の形態をとっておりますが飛び込みも多く増加傾向にあります。

手術に関しては、1か月の手術件数は25~30例前後で、昨年の手術検査件数は683例でした。現スタッフの構成が指導医3名、後期研修医1名であり、瀬川先生には年間150例以上の手術を経験していただいております。
手術症例の内訳は、TUR-BT72症例、f-TUL+r-TUL67(f-TUL15例r-TUL52例)症例と最も多く例年通りでありました。内視鏡手術も昨年は46例と一昨年の2倍以上の症例を行いました。(ロボット手術;前立腺全摘出術26例、根治的腎摘出術2例、腎部分切除術4例、腎尿管全摘術1例、膀胱全摘術1例 計34例)でした。前立腺針生検は168例で昨年より15%増でした。

一昨年も書きましたが、埼玉県は人口当たりの医師数が最も少ない県であり、とりわけ当地は泌尿器科過疎地域であり、当院が泌尿器科診療の中心的役割を担っております。
今後高齢化もさらに進み、当地での泌尿器科の役割、重要性も増すことが予想されます。

最後に、当院の外来診療、手術のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方にはいつもながら大変感謝いたしております。今後ともご協力お願い申し上げます。

また、当院に2年間勤務して頂いた渡邊先生(2020年4月~2022年4月)、本年3月に足立医療センターへ転勤される瀬川先生(2021年4月~2023年3月)、本当にありがとうございました。新天地での益々のご活躍をお祈りしております。


2023年度の目標

  1. 診療実績(手術症例)を昨年度よりアップさせること(昨年は目標達成)
  2. 学会報告、論文作成を積極的に行うこと(昨年論文1編掲載済、現在2編作成中)
  3. スタッフ各自の自己研鑽をすすめる(専門医、認定等習得)
  4. 腹腔鏡手術をさらに増加させる(ダビンチ手術の増加)
  5. PNL・ESIRUSの症例の再導入
  6. ISO9001継続と院内定着
  7. 排尿支援チームの立ち上げと排尿自立加算を算定する

小林 裕


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