東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 講演会一覧設立趣意書会則
東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 The Society of Urological Disease at Tokyo Women's Medical University
■ 2024年度年報
ホーム1.はじめに2.医局構成・新入局員紹介3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2025年度の目標5.関連および協力施設 活動報告・2025年度の目標6.業績目録7.あとがき

1. はじめに

巻頭言

東京では例年通りの気候の冬を過ごしておりますが、全国的には記録的な大雪や、極度な乾燥による山火事など、近年の異常気象を象徴するような出来事が続いております。先日も、東海道新幹線で大阪から帰京する際に、米原付近で減速し、名古屋駅で雪払いを行い、10分程度の遅延を経験しましたが、そのような状況が年々増えていると感じています。気候だけでなく、世界の政治情勢でも極右勢力が伸長し、社会が不安定になっている印象を受けます。また、ウクライナやガザ地区での戦争(紛争?)も解決への道のりが長く、最も大きな損害を被るのは結局一般市民であり、過去の失敗から学んでいない指導者に対して憤りを感じています。女子医大においても、経営トップが逮捕されるという不祥事が発生していますが、そのような事態をなぜ防げなかったのか、しっかりと検証する必要があると感じています。

さて、東京女子医科大学泌尿器科は、皆様のご支援のおかげで成長を続けております。臨床面では、約430件のロボット支援手術、330例の腎癌手術、そして腎移植133例を実施し、国内1位を維持していると思われます。女子医大全体では売上が下がっている状況の中、泌尿器科は約10%の増収を達成しました。大学の体制が不安定な中で、多くの患者さんに選ばれていることに感謝すると共に、どのような体制でも大学病院として最新かつ正しい医療を提供するという信念を持ち続けることの大切さを感じております。

研究面では、昨年も46編の英語論文を発表し、多くの研究成果を上げました。科研費については、移植は平井先生、腫瘍は福田先生と石原先生を中心に獲得しており、約10件の基礎研究が進行中です。女子医大の強みは、多くの臨床検体にあります。未来の研究のため、多くの検体を凍結保存しており、様々なプロジェクトが進行中です。しかし、検体が増えすぎてフリーザーが足りないという事態にもなっています。皆様のご期待に応えられるよう、日々精進してまいります。

人事面では、2025年度に5名の新入局員を迎える予定です。また、腎移植フェローとして3名が他大学から参加予定です。小針医局長をはじめとする医局員の熱心な勧誘と、我々の日々の活動が評価されているものと考えています。それらもひとえに、会員の皆様のご支援のおかげです。今後ともご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。

2025年2月28日
高木敏男


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