東京女子医科大学泌尿器科 腎泌尿器癌研究会 | 講演会一覧 | 設立趣意書 | 会則 |
■ 2024年度年報 |
| ホーム | 1.はじめに | 2.医局構成・新入局員紹介 | 3.東京女子医科大学腎センター泌尿器科および関連病院入院・外来・手術統計 | 4.東京女子医科大学泌尿器科学教室 活動報告・2025年度の目標 | 5.関連および協力施設 活動報告・2025年度の目標 | 6.業績目録 | 7.あとがき | |
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済生会加須病院2024年度活動報告・2025年度の目標 |
2024年度の済生会加須病院は小林、和田、溝口、石山の4名のメンバーで始まりましが、和田先生は2024年1月より1年間、産休・育休を習得されたため前半はほぼ3名で活動いたしました。10月から稲川先生が大学より赴任され後半は4名体制で活動ができ、すこし落ち着きました。 以前のご挨拶でも書きましたが、2022年6月1日に、今まで35年地域の中核病院として活動してまいりました栗橋の地を離れ埼玉県加須市上高柳に304床の新病院建設後移転いたしました。新病院は東武伊勢崎線加須駅から南方向、加須駅から800mの地に免震構造、地上6階の建物(304床の病院)として新築されました。新病院に移転しすでに2年半経過しだいぶ落ち着き地域に基づく病院として機能しております。 新病院では、は我々の長年の夢であった da Vinci Xiシステムも導入でき、2024年1月月より12月までに当科はロボット支援下手術を59症例(前年比137%)施行いたしました(外科も22症例施行のため計81例)。確実に症例数は増えてきております。高木教授をはじめご指導いただいた先生方、また導入にあたりメインでリードして頂いた橘先生に大変感謝申し上げます。ここ1~2年で埼玉県内もダビンチ導入施設が24施設となっており、急激にロボット手術が盛んになってきました。我々の利根医療圏内にも3施設で導入されており戦国時代へ突入しておりますので、今後も頑張って手術症例を増やして行きたいと思っております。 臨床部門では、昨年1年の外来体制は前年と変化なく、手術日の木曜日を除き2診体制で行い、1日の外来患者数は20~40人/日/1診(1日外来数は60~80人)で、もともと紹介予約型診療の形態をとっておりますが飛び込みも多いです。新院長の方針で他院からの紹介は断らないとの方針にて紹介患者がだいぶ増加しております。 手術に関しては、1か月の手術件数は25~30例前後で、昨年の手術検査件数は680例でした。現スタッフの構成が指導医2名、専門医3名(稲川先生専門医試験合格おめでとうございます)という構成となっております。大学からは遠方と考えられる方も多いと思いますが、都内から約1時間程度で来院でき、手術症例数も多いため是非若い先生に来ていただき経験値を増やしていただきたいと思っております。 手術症例の内訳は、TUR-BT72症例、f-TUL+r-TUL59例(f-TUL20例r-TUL39例)と最も多く例年通りでありました。内視鏡手術も昨年は例と一昨年の2倍以上の64症例を行いました。(ロボット手術;前立腺全摘出術36例、根治的腎摘出術6例(+ラパロ2例)、腎部分切除術7例、腎尿管全摘術7例(+ラパロ1例)、膀胱全摘術3例 ラパロ副腎摘出1例)でした。前立腺針生検は139例でほぼ昨年と変わりませんでした。溝口先生が赴任され、局所麻酔下に経会陰前立腺生検が行えるようになり、前立腺腹側の癌の検出率も向上しております。 一昨年も書きましたが、埼玉県は人口当たりの医師数が最も少ない県であり、とりわけ当地は泌尿器科過疎地域であり、当院が泌尿器科診療の中心的役割を担っております。最近利根医療圏内の入院手術の可能な病院も常勤医定員減のため手術ができなくなった病院もありさらに当院での泌尿器科の役割、重要性も増すことが予想されます。 当院からの論文投稿もここ数年毎年行っており、また初期研修医等にも埼玉地方会での学会発表を積極的に行ってもらっております。ここ3年連続で初期研修医のベストプレゼンテーション賞を受賞しております。 最後に、当院の外来診療、手術のお手伝いに来て頂いている大学の諸先生方にはいつもながら大変感謝いたしております。今後ともご協力お願い申し上げます。 2025年度の目標
小林 裕 |
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